「坂の上の雲」の彼方に
──司馬遼太郎の視線(まなざし)(仮題)

高橋誠一郎(ロシア文学・比較文明学者) 著

ジャンル[歴史・文学・思想]
2012年発行予定
四六判上製 ページ数未定
定価:未定

文明の岐路に立つ日本及び日本人

司馬遼太郎の壮大な歴史小説、史的文明論である『坂の上の雲』等を通して、近代日本の道程を捉え返し、近代化=欧化とは、文明化とは何であったのかを、比較文明学的視点から問い直す!

「坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめてのぼってゆく」明治の幸福な楽天家たち、そしてその後の「時代人」たちは、高々とした「白い雲」のむこうに何を見たのであろうか。日本の近代化への「みち」とは何であったのか。国民作家の代表的歴史小説を再読しながら、日本の「これから」を考える。

[内容構成案]

はじめに 「問い」としての「坂の上の雲」
第一章春や昔──伊予松山から
第二章文明を求めて──岩倉使節団の米欧回覧から西南戦争へ
第三章近代国家をめざして──「薩長独裁政権」と自由民権運動
第四章進め進め角(つの)一声──日清戦争から日英同盟へ
第五章陰謀と戦争の舞台で──三国干渉から日露戦争へ
第六章二つの「祖国戦争」──日露の近代化の光と影
おわりに 「坂の上の雲」と「雨の坂」

高橋誠一郎(たかはし・せいいちろう)

1949年、福島県二本松市生まれ。東海大学大学院文学研究科(文明研究専攻)修士課程修了。 現在、東海大学外国語教育センター教授、ヨーロッパ文明学科兼担。

著書:『黒澤明で「白痴」を読み解く──文明の危機とその克服』(成文社)、『司馬遼太郎とロシア』(ユーラシア・ブックレット、東洋書店)、『「竜馬」という日本人──司馬遼太郎が描いたこと』(人文書館)、『ロシアの近代化と若きドストエフスキー──「祖国戦争」からクリミア戦争へ』(成文社)、『司馬遼太郎と時代小説──「風の武士」「梟の城」「国盗り物語」「功名が辻」を読み解く』(のべる出版企画)、『司馬遼太郎の平和観──「坂の上の雲」を読み直す』(東海教育研究所)、『この国のあした──司馬遼太郎の戦争観』(のべる出版企画)、『欧化と国粋──日露の「文明開化」とドストエフスキー』(刀水書房)、『「罪と罰」を読む(新版)──〈知〉の危機とドストエフスキー』(刀水書房)など。

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